妹へ
レタス

光と闇
有と無
生と死
男と女
出会いと別れ
プラスとマイナス

それらは刹那と那由多に螺旋を描き宙を舞う

遠い過去から遠い未来まで
縁は空の先まで永遠に続いて往く

今頃お前はアンドロメダの星あたりに生を受け
青春を謳歌しているのかもしれない

ぼくは死にかけたけれど
まだ元気に生きているから
当分の間再会することは無いだろう

今日は武蔵野の林を彷徨い
さくさくと歩いていたよ
枯葉を踏みしめるのは気持ちの良いものだ
少しずつ悲しみが消えていく

お前の心音波形が無くなってどのくらい経つだろう
最期を看とったぼくは青い青い涙を流して名を呼び
別離の苦さを噛み締めた

嗚呼 妹よ お前は今頃何処にいる



自由詩 妹へ Copyright レタス 2023-12-02 19:29:58
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