作りすぎたのよ
短角牛

鯖の切り身に湯をかけて 
霜降り ぱちゃり 血合い取り
砂糖と酒と水と鯖 生姜もいれて くつくつと

落とし蓋 煮汁が飛ぶのをおさえつつ

甘い蒸気よ 換気扇 
外に抜ければ 冬の街
恋しがらせる 帰り路

味噌を溶き 煮汁を飛ばし
鯖の味噌煮 甘々と

刻み葱を添えたなら
もう一切れは 誰のため










自由詩 作りすぎたのよ Copyright 短角牛 2023-11-26 01:49:12
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