Kettle
リリー



 霜月の
 薄らさむいキッチンで
 蒸気放つ きみと
 僕は今、
 目をはっきり開けたまま
 夜の開ける瞬間をはかっている

 そして
 沸点こえる
 きみの 紅い血は
 今日へむかって突きあがる
 


自由詩 Kettle Copyright リリー 2023-11-17 07:10:38
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