この夜の断章
ひだかたけし

静謐の夜を穿つ
透明な明滅、
哀しみ苦の在る処を示し
沸き立ち 立ち消え 沸き立ち

 無常の相、

冷える夜底をひっそり
移動していく影
根なし草 根付く
一握の目的落とし込み

 未来未知から流れ来る
 時の新たに歩み入る、

生まれゆくもの消えゆくもの
それらそれらの果てなき循環

 永劫に想われる螺旋を描き、

朽ちて創られ爆発し
神の道の終わりにて
肉の感覚の世界に射し込む、

 ひたすら言の葉 ヒビキ 人の光

我を実感し意識スル肉の脳髄の器官介し。











自由詩 この夜の断章 Copyright ひだかたけし 2023-11-13 22:09:53
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