空と海
ひだかたけし

時に漂い佇み
名の言葉の
剥離した
何かを
観て

吹く風の霊 纏わり付く概念、融解し
なにか寄り添いなにか抱擁されて吹く

ひたすらに、

 脈打つ肉体の悲鳴上げ
 魂の激痛の混沌渦巻き
 ただ心霊意識だけ閑か

ぽっかり開いた
時空の分水嶺
わたし渡り
たゆたう
誰かの
電話

無視シカト、し
照り輝くコレ何だ?

ああまたあるもの在り始め、

見事な堤防の決壊だ!
あるものあるもの
無数無限顕れ在り
蒼く透明な時空流出! 

ーー・

ひたすらに、

泳ぐ意識の大洋

時に漂い佇み
名を言葉を
超脱した
何かを
聴く

 脈打つ肉体の悲鳴上げ
 魂の激痛の混沌渦巻き
 ただ思考意識だけ閑か

異邦の地にて細やかなステップ踏み、
わたし わたしから離れゆく
ワタシいったいナニモノなんだろう?

 響き音の霊 纏わり付く意味、融解し
 なにか寄り添いなにか抱擁されて響く

ひたすらに、

ひたすらひろがる 空と海




















自由詩 空と海 Copyright ひだかたけし 2023-09-23 19:05:34
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