詩想16〇開く光景(改訂)
ひだかたけし
背の髙き草々揺れ動く
この街道沿い植生し次々
走り去る車ヘッドライトに
浮き上がる緑、鮮やか
柔らか照り映える生動
なんて懐かしいんだろう…
凝視する私の内から沸き上がる
今の昔の体験して来た感情、
根源的なモノに触れて
根源的なモノから返る実感、
緑の浮き立ち照り映え
その揺れ動く柔らか生動、
光景開いて垂直に割れ
私に降り注ぐヒカリ
私に湧き上がるシッコク
もわもわふるふるふるさとの、
背の髙き草々揺れ動く
走り去る車ヘッドライトに
浮き上がる緑、鮮やか柔い生動
わたし知らず私には解っている、
この感情の根源 神聖としての普遍。