幸せなときは短すぎて
花形新次
お楽しみを一杯
詰め込んで
一つ一つそれに火を付けて
花火のようにきれいに燃えると
期待していたけれど
どれもこれも
真っ黒い煙を出して
灰になってしまった
もう残りは少ない
おそらく花火は打ち上がらない
分かってはいるけれど
今更引き返せない
燃え尽きるまで
このままやり続けるだけだ
どこかの校長が
少女の猥褻画像を所持していて
捕まった
学校の教師になるのは
一石二鳥だったはず
幸せなときは短すぎて
校長の儚い夢よ、さらば
俺の空っぽの人生よ、さらば
自由詩
幸せなときは短すぎて
Copyright
花形新次
2023-09-16 19:04:55