月下美人
リリー

 心の 跳ねとぶような白

 に、目を見張る

 花は幻の様で すみとおり

 もう萎んでしまう朝


 銀夜に 開き

 香り咲いた一輪のナイトクイーン

  純真さが迫る

  希望が迫る

  素直に胸にしみいってきて

 そして

 何もないからか

 何処へ 行くのでしょうか?

 
 瞳に 湧きあがる白を

 確かに見つめる

 いま、

 わたしって

 良い人でもなくて

 共に死ねる人もいない自分の

 みにくさを 感ずるのです。


 



自由詩 月下美人 Copyright リリー 2023-08-11 12:26:29
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