苦い果実を
口にしないようにする
悲劇的な努力
口の中で渦巻く誘惑に
吹き上がる嘔吐

あんたはそこで
大麻でもやって自由になってりゃいい
そんな自由もないんだって叫びながら
自由になってろ

痣だらけの恋人を連れて
どんな街を歩いていけるんだ？
首に無能の看板を下げて歩くほうが
よっぽど気安いことだ

立派な何かになったつもりでいるのは
簡単で愉快なことだったろ
これからずっとその姿でいる
どこまでも届く甲高い鳴き声を
その小さな体を震わせて打つ
誰もが一瞥をくれて過ぎ去る
これからもずっとそこでそのままでいるんだ

深い藪を踏まないように歩いていく
ただ白いスニーカーを汚さないためだけに
踏み外して遠ざかった場所を
道連れにつながった首輪を怒声とともに曳きながら歩く

あんたには何が見えてるんだ？
最悪の道を選びながら
この世界から足を踏み外さないように必死に見えるよ
あんたはこの世界をなんだと思ってるんだ？
2つぐらいしかルールのない子供だましのゲームだとでも思ってるのか？