すかしっぺセンサー
イオン

肛門には特別なセンサーがあり
個体と液体と気体を識別できるから
オナラのすかしっぺができるのだ
このセンサーが機能しないと
音出しっぺのオナラテロになる

江戸時代には
良家の女性に付き添う人がいて
万が一にも女性がオナラをした時に
私がしたとかばう仕事があったそうだ

大人は一日平均9リットルのオナラを
5回から20回に分けて放出するので
みんな誰もが内緒で
すかしっぺセンサーを
フル稼働させないと社会が成り立たない

人間の生命維持には必要ないが
人間社会の維持には必要なのだ
心の状態に関わらずセンザーが故障したら
学校や職場に行けなくなる
現代よりも江戸時代のほうが
センサーの故障に正面から
立ち向かっていたことを覚えておきたい


自由詩 すかしっぺセンサー Copyright イオン 2023-07-01 17:03:00
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