シャウト(改訂)
ひだかたけし

孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る

魂の故郷を静観する
無防備剥き出し日々の飛躍
意識の壁を打ち壊して

廃墟を抱え彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客観の分かれ目
想定される物自体
物自体という幻影に
閉じ込められた意識

今一度、
孤独の丘を昇れ
孤独の律動に踊れ
孤独を抱きシャウトしろ

孤独なシャウトが
天を突き破り
歓びとなって降って来る

遥か遠い地平
聳え立つ神殿
私たちは進む
繋いだ手と手の温もりを糧に
死の予感に常に包まれ
独り独りの旅人となって
理性の照らすこの日常意識を超え










自由詩 シャウト(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-06-09 16:27:41
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