雨の夕
ひだかたけし
路面に まぼろ 降る雨の、
激しく執拗に叩き付け
灰の雲、次々巨大に
意志持ち流れ動いて
輪を広げる窪みの水溜まり
いくつも、いくつにも
忙しく遠去かり近づき
急ぎ歩く人、また人
撓む傘の群れから水滴溢れ
散り流れ急進する時間の
夜闇という蠢き 切迫する
自由詩
雨の夕
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ひだかたけし
2023-06-02 16:39:41
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