ふたり
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  ふたり


 ふたりにしか
 出来ないことをしよう
 ふたりきりで 話そう

 もしも 意味が違っても
 見つかるのを 一緒に探そう

   *

 ここでしゃがんで
 膝を抱えた
 柵の外なら
 どこでもよかった
 誰にも見せない
 顔の扁円

 いつわりを試した四季
 夜々、色する
 ふたり、が口癖な
 ずっと それから

 無言で交す さようならは
 急に現れ 予想もできなくて

 グラスの違いを
 ぼんやり見ていた

 時々 行き先の違う
 ホームに佇む





自由詩 ふたり Copyright soft_machine 2023-05-18 19:55:04
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