風の言葉の私
朝焼彩茜色
空の言葉はインディゴの宿り木で
さらに宇宙から俯瞰して
一太刀 降ろす 優しく 干渉のない姿で
繊細な聴覚で脳を少し騙しながら
気取って仰いでいる 風使いの若い眷属
空の言葉は色を溶いて占ってゆく
遥か昔の叡智を踏み鳴らして
テレパシーのエネルギーに目を凝らす
烏だった頃の細胞の記憶を思い出して
空の目を盗んで インディゴに着地する
空の言葉を生んでゆく
私はそれを一太刀振り降ろす
自由詩
風の言葉の私
Copyright
朝焼彩茜色
2023-05-08 22:43:51