聖なる群青
陽向(2躯-30~35)

群青の聖なる雷は
描いていた穢れの隙間へ
眩いばかりの普遍性を落とす
彼等に傷つけられる子は
善し悪しのない世界へ降り
長いこと溢れ出る練乳の様な儘に
従うなかれという言葉の下で
さまよい成長した

僕の笑顔は理解されない
それは遥かな闇の彼方まで貫き通す
影響の雪崩れは形を変え
儘にそぐうように成長した

下水やガスのような
こびりついた汚れは
汚れている時には目につかない
迷っている時には迷っていることに気づかない

聖なる雨に交じる普遍性に
気付けるまでに成長した子は
もう彼等に傷つけられる子ではなくなっていた


自由詩 聖なる群青 Copyright 陽向(2躯-30~35) 2023-04-29 20:14:56
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