足を洗う(改訂)
ひだかたけし

荒涼とした
この地に独り立ち
おまえの仄白い足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪う様な異邦の声が響く

冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の大気

おまえは仄か微笑む
いつまでも仄か微笑み

そこだけ青く澄み渡っていくように

おまえの仄白い足を洗う
ひたすらに洗う
荒涼としたこの地に独り立ち
夢見る心を遠く離れ
苦悶の悪夢振り払い
忍耐を自らの友として
メランコリーを打ち捨て

おまえの仄白い足を洗う
おまえの仄白い足を洗う











自由詩 足を洗う(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-04-26 16:48:22
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