ともしび
秋葉竹
ともしびが
ひとつ、
また、ひとつと
ともってゆく
ゆうまぐれ、
小高い丘から
産まれ育った街をみおろす
ともしびが、
ひとつ、
また、ひとつ
また、ひとつ
と、
ともってゆく
真っ赤に燃えてた西の空も
いつしか海へ沈むから
そして漆黒みたいな闇が
空を、陸を、海を、
覆い尽くすから。
想いだけが
傷ついて
少し黒くなるようだ
君の声が
聴きたいなぁ、
消え入るような
ヤツでもいい
そしてさらに云っていい?
君にこころをあずけたい
だって、さ
ほんとうのことを云っていい?
ぼくはただ
君の笑顔をみたくって
君の近くにいたくって
君の声が聴きたくって
生きてるだけのやつですから。
いつまでも
つづかないのは知っている
だけど死ぬまで
せめて死ぬまで
いつか死ぬまで
ふたりで灯そう
夢のともしび