少女ひとり
よるもと

ああって叫びながらたつ屋上の自殺
少女ひとり しゃべるなにか
重さでひしゃげる重みはダイレクトに重み
赤いラメペンで切断したい手足
鏡は百均で買いました 白いやつ
さして可愛くないから戦う国道201号線
とうめいにんげんからシューズになったりして
立体駐車場の車はバックでぜんぶ堕ちればいいあたしの代わりに
肌にえんぴつぶっ刺したとこでどうにもなんないでしょう
ありふれたパンジー 一般中学生になれるよね
隣の席の冴えない子どもテキ男子に唾吐いた刑務所行き
と判決する警察官のカッチリした制服がほしい
スタバで注文するエスプレッソアフォガードフラペチーノ
強風であたしの髪抜けそうになるぜんぶ
ぜんぶみんなのせい
生と正反対 は どうしたって少女ひとり
しゃべるなにか をあたしは愛してる






自由詩 少女ひとり Copyright よるもと 2023-03-31 22:10:06
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