忘れて
花形新次
脳天に五寸釘を打ち込んで
血が噴水のように鮮やかに
飛び散って美しい
自称詩人が唯一人のために
なった瞬間だ
道端三姉妹の名前を
思い出せない
こんな時にネットを使うと
ボケ防止にならないんだぜ
えっと
道端ジェシカは捕まったから
いいとして
あとの二人だな
道端六三郎じゃないし
道端犬のウンコでもないし
くーっ、思い出せん
思い出せないから
忘れることにしよう
はい、忘れた!
自由詩
忘れて
Copyright
花形新次
2023-03-20 18:07:05