祭祀クーラスとエインスベル(四)
朧月夜

祭祀クーラスは答える。
「オーバ・ニーチェか。あれは失敗だったかもしれない。
 まずは、祭祀会議を全権掌握するべきだった。
 しかし、今はもう戦争が始まってしまっている」

「この度の戦いは、前回の戦いとは趣を異にしている。
 問題となるのは、ドラゴンの出現だ。
 各国の思惑のみによる戦いではなく、自然との戦いも必要とされる。
 あなたはそれをどう見ているのか?」

祭祀クーラスは一息ついた。
「簡単なことだ。ドラゴンどもは、騎士たちに葬らせる。
 我が国の軍隊も無能ではない。その後は……」

少し思案を巡らせ後で、祭祀クーラスは続けた。
「内戦にかまけている国々に、一気に攻勢をかける!」
「やはり、貴方は戦争を望んでいるのですね?」と、エインスベル。


自由詩 祭祀クーラスとエインスベル(四) Copyright 朧月夜 2023-02-10 18:12:00
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クールラントの詩