もう少し、野辺に背を向けて
AB(なかほど)
先の夢/机の上に/長い間そのまま/
雲の隙間/照る光に沿っている
せんのゆめ
つくえのうえに
ながいあいだそのまま
くものすきま
てるひかりにそっている
物の見方を変えたいよと/後ろに靡く香/
神の社へ向かうも/絵空事と嘯くか/
恋情残したまま/長い旅に出たのか/
生きているのか
もののみかたをかえたいよと
うしろになびくかおり
かみのやしろへむかうも
えそらごととうそぶくか
れんじょうのこしたまま
ながいたびにでたのか
いきているのか
生きているのか/昨日の世界へは/
もう帰れないのか/電話の声も/
霧の中か/長らえて/生きていれば/
もう少し/野辺に背をむけて/
俄か雨に駆け出す/者になれ
いきているのか
きのうのせかいへは
もうかえれないのか
でんわのこえも
きりのなかか
ながらえて
いきていれば
もうすこし
のべにせをむけて
にわかあめにかけだす
ものになれ