狂女
ひだかたけし

叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら

喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う

感覚の光
思い出のように
余韻響かせ
伸びゆき
戦慄く女の
身体に還る

うたわれる歌なく
ただ震える喉
張り裂ける声
包む辺りの静かさに
深い空白刻み
舞う肢体
乱れ流れる髪の毛の
律動だけ
迷い惑うことなく持続し

叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば切り裂き

無 波打つ

 







自由詩 狂女 Copyright ひだかたけし 2023-01-05 18:12:08
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