春を待つ間
ミナト 螢
降り積もる雪が
脂肪のように
纏わりついて
うまく歩けない
傷だらけの体は
その痛みを
忘れたいのに
思い出してしまう
幸せだった日の事も
闇の中に消えて
帰れなくなる
希望を売りに来た
春は僕を
見つけるだろう
光の下や
花の間で
温かいシャワーを浴びて
目を覚ますだろう
自由詩
春を待つ間
Copyright
ミナト 螢
2023-01-02 14:02:27