12月の部屋
番田 

僕は何かを考えていることによって
そして 夢を 見ている 僕は
この 誰のためでもなく
手にしたハガキを そこで
手に見つめているだけの時間の中で
僕は書くべきことを思っている そして
橋から川面を見つめている


明日は何をしようかと
一匹の魚を少し見かける そして
水面に生まれた波紋の数を数えている
僕の遠くに見えた酒造工場の湯気 そして
テレビで 僕の見ようとする あの番組を
でも 思っている 見ていた暗い景色に
感じているものとして 今日も
どこかに行きたいと思うのだ


自由詩 12月の部屋 Copyright 番田  2022-12-12 01:24:57
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