夕に焚べる
ひだかたけし
久々に晴れた夕、
庭先に赤々と
一筋の光跡伸び
沈みゆく太陽の
夜闇に領されながら
落とす燃える死者達の眼、
徘徊し始める黄色い犬を追い
鬩ぎ合う剥がれ始めた境の残像、
闇と光の配分を勘案しながら
なお燃え盛る
庭先の炎に、
生きる人の哀しみを焚べ
自由詩
夕に焚べる
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ひだかたけし
2022-12-02 17:55:20
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