全開、純式ッ!
秋葉竹





堕とされて
涙もかってにこぼれちゃう
《純の道》は遠くて険しい


悲しみの
数だけいつかはしあわせに
なるという嘘、だけ、信じるわ。


《純》がまっすぐに
立つには《杖》がいる でしょ?
それが《あたし》と云っているんだ!


純な気持ちをなげうってる人がいた
お金持ちに
なれるといいね


見下ろす天使よ、
世界はおまえにひれ伏さない
ただ純愛を、守る、守るよ。


いつまでも凍えるような小声でね
孤りがこわくはないわ、と呟く

堕天使の
真っ黒な羽にくるまれて
寒いけれども、ふたりで生きたわ。


ただそこにホントの愛が転がって
ふたりの部屋で、《純》と寝ていた。


真っ白な小さな《純》
悲しみを
わかった気がして、暗闇の中


正直に、好きと告げたらその《純》さ、
あたしにまとわりつく、良いけどね。


気持ち良い、
あいがこの身に巻きついて
すっかり最後の夢まで視たけど、



ねぇ、きみ?
あたしのことが好きなんだろう?
ちゃんと眼を視て、《純》な眼でね?


ねぇ、きみ?
あたしとふたりで生きられる?
《不純》を棄てて、生きてくれるの?


ねぇ、きみ?
至純、清純、純粋、純朴、
全開、純式、ただ、きみが好きッ!














自由詩 全開、純式ッ! Copyright 秋葉竹 2022-11-27 21:15:35
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