問う冷夜
ひだかたけし

この冷夜、
肉の激痛発作に
垂直の時間帯は破壊され

雨雨雨雨、降り降り降り

開いた聖書、白く縁取られ
漆黒の闇に浮き上がる

在るもの在るもの、
すべて濃密に
問いを発散し

俺は立ち尽くす、

この世界の
ギリギリ瀬戸際で

夜は果てなく
雨は降り続き

白い小部屋に
ただのっそり

沈黙の次元開けるその時を
努めのっそり、待ちながら

俺は立ち尽くす、

切迫するモノというモノ












自由詩 問う冷夜 Copyright ひだかたけし 2022-11-20 20:59:30
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