tatsuro Yamashita
長束静樹
ふいにおれの銃眼に獲物がまいこみ それはtatsuro yamashitaの顔をしていて かんがえる 砂 たちはどんな岩石にくっついていたのだろうかと まるでそれは戯曲を真上からみるみたいで 頭をなでてほしいとおれはおもったが だけれども 夜になると家がいずまいをただしてみしみしと鳴り だって天も地だからでも地は天ではなく おれだけが奇数的な人間にかわっていた だから 命乞いをしろクソッタレども きょうは流星をみる日 なぜならばきょうは紅蓮グールドの日 信頼に足る和声をかき鳴らし聴くことができる まるでおれたち自身がぬか雨のような 荒野を行く志村けんのアイーンのような くれよ 手がつけられないほど孤独なたましいを くれよ 万年哲学青年 おれは嫉み蛍なんかではない ただ涙をかき混ぜたいだけ ぬか雨のような