落ちない泥  30秒
モマリサ公

結局ビリヤードにはいかなかった
じゃんけんはチョキからはじまる

今朝の夢は
このあいだ川に流した軽い子猫の死体を食べる夢だった
きがついたらそのぶちの子猫をかじっており
毛の内側のからだのようなレバーのような部分を
くちから戻す事ができなくて
かみながら飲み込もう飲み込もうとして目が覚めた

地上に落ちる寸前の雪がふたたび浮かび上がる


 


自由詩 落ちない泥  30秒 Copyright モマリサ公 2022-11-03 21:53:36
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