拭えない秘密
ルルカ

貴方にでも
拭えない秘密があった

これでもかと
私は隠しに隠したが

それは
隠そうと
躍起になればなるこそ
ますます
湧き上がってしまった

そして
貴方は言った

僕にはキミの秘密を
許容 出来ないだろう
だから
それを本能的に
キミは
わかっているから

僕から
隠そうとしても
見せようとは
話そうとは
しないんだね

それが痛くて
しんどい

キミは
キミの秘密をも
包み込める
キャパシティーの広い男と
共にいるべきだ

そう言われて
私は 私の気持ちを
あなたに はがされた
様にも思えて
とても辛かった

相手を 自分を
それほどまでに
傷つけない人を
選ぶべきだった
いや
私がそういう人であるべきだった

私は罪の意識に
苛まれて
のたうちまわった

貴方と私は決別し
それぞれ
新しい道を
歩き出した



自由詩 拭えない秘密 Copyright ルルカ 2022-10-25 06:50:56
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