秋の舞い
ひだかたけし

一と他が響きあう
秋晴れの空に

金木犀の香は舞い上がり
匂い立つ大気の遥か彼方

宙からとめどもなく溢れ流れ出る
黄金の欠片、降って来る



響きあう一と他は
漂うような旋律に乗り

裂開した時の永遠を
互いに交わり溶け

突き抜ける、互いの輪郭保ち
降り注ぐ黄金の欠片に

また時の永遠に
己の無常を全て委ね

金木犀の香匂い孕まれる
この大地へと

行き着き再び他と
響き合い起立し

この世に生き生きと
色づき開き覚醒する

















自由詩 秋の舞い Copyright ひだかたけし 2022-10-22 19:06:43
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