ずっとは
やまうちあつし
ずっとは続かない
この音楽も
あのため息も
時に染み込む
風の匂いや
夕焼けの橙
着古したパーカーに
ずっとは続かないのだ
そのいたみも
かの光も
どこにも行けない
ことに気づいた
そしてどこにも
行く必要がないことに
立ち去るまで
あと何億秒
その砂浜の上を
裸足で歩いていく
君が君になる前から
見守っていた人がいる
けれども
星の光が届くころ
その星はもういない
ビニールプールで遊んだことも
病室で黙りこくったことも
ずっとは続かない
だからおはよう
自由詩
ずっとは
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やまうちあつし
2022-10-22 11:35:49
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