bored boring
静
豪雨の飛沫を前髪に浴びながら
私は新幹線を待っている
左手は携帯を握り
右手にはスタバの珈琲を持ち
きっと重みは1分1gずつ増えている
また、アナウンスが鳴っている
到着しない新幹線を待っている
轟音が途絶え風当たりが変わる
濡れた前髪の質量を感じて
たまたま宙を見上げる
ネオンと電線の少なさに
田舎の退屈さを重ねてしまう
東京で感じる雨の匂いに
期待してたあの頃のように
自由詩
bored boring
Copyright
静
2022-09-23 19:45:11