青空へのプレゼント
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晴れた日の
坊やの散歩コースは
いつものように
街を一望できる
丘の上の
見晴らしのいい公園
ベンチに腰掛け
秋の景色を眺めるのが
好きで好きで
たまらないから
そこへ
カメラを手にした
お兄さんがやってきた
ねえ
お兄さん
曇り空なんかじゃ
様にならないよね
やっばり
青空じゃなくっちゃぁね
きのう
僕の誕生日で
ケーキと
プレゼントをもらったけど
とってもうれしかったよ
いつも
きれいな景色を見せてくれる
あの
青空さんにも
プレゼントをしたいけど
なにがいいかなぁ
お兄さんも考えてみてよ
と
坊やの困った願いごと
はぁ
青空へのプレゼント!?
そんなの
聞いたことないよ
でも
おもしろいね
考えてみようかな
それじゃあ
次の晴れる日までに
プレゼントを考えておこう
と
二人は別れた
さあさあ
いよいよ晴れた日がやって来た
いつもの公園で
出逢った二人
坊や
もういいよと言うまで
ちょっと目をつぶっててね
と
お兄さんは
大きなリュックから
何かを取り出した
もういいよ
という合図で
坊やが
大空を見上げると
大きな
黄色い蝶ネクタイと
真っ白い帽子が
気持ちよさそうに
青空高く浮かんでいた
お兄さんの苦肉のアイデアは
2つのタコを
透明なロープであげること