花火
秋葉竹




海の声
聴こえる浜辺でふたりだけ
やさしい夜の波と踊った


エンジェルが
記憶の中では君なのは
空飛ぶように愛してたから


言の葉が
はるかな山まで登ったら
木霊みたいなスキを告げたい


傷つける
気がないことは知っている
でも傷ついてそれでもまだスキ


よるの道
隠れててもいいんだよ
君の香りがする柑橘系


いまはもう
憎みきれないろくでなし
みたいなアイツの小部屋にいきたい


香り立つ
艶やかな踊りをみていると
蕩けるけれど、泣きたくなるんだ


雨よ止め
翼を広げた花火たち
輝きたいだけ輝け、闇夜に



その夜は
ただ「今」だけを考える
浜辺で踊る、輝くキスする










自由詩 花火 Copyright 秋葉竹 2022-08-18 21:23:51
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