GAUZE&lace
あらい
銀狐の純血に舌を這わせ麻痺しかかる共通点がよだつ
彼女の、港内は失敗を波止場から目を細める
不都合に、小分けにした終点を迎える後先も黒塗りに甘える
廃止された門扉に裸体がぶら下がる。
消毒剤を流布するような、ニンゲンではない、
(完全な顔立ちに秘密とは傷めた手応えを)
ラヂヲ街には一年中虹が現れ活気づいた
二人分の豪華絢爛
『所持金と/憎まれ口と/小さな失敗を/やさしくてほろ苦い仕事場から』
敷き詰めている。染め替えるような渋滞予測、明日の風が降ってきた症候群
悲哀のむくみ、泡沫候補、あてのない行き場を喰む、(理屈やさん)
エチュードの讃嘆、面識もないくせに
メトロノームは機関砲を小銭とあてがい、譜に仕立てる恩義があった
((この、旋盤))
地下水として。流れる
さらさらとした うみ
気性を驟雨に結びつけ
<交渉相手に扮する/ぶかぶかの異体は少女の欠片>
飲み干された今夜は照り焼きに至りましょう
自白されたチケットに教えを微温、旅愁として
新時代を裏貼りして有機物とする、囲い込むような教えで
両手に花の近道を祈りながら
翻訳する:付け襟を見ないで下さいませ