詩の日めくり 二〇二一年一月一日─三十一日
田中宏輔

二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」


『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおもしろくない。SFでもないようだ。

 5作目は、ジャック・ダンの「ブラインド・シェミイ」臓器を賭けたカード・ゲーム。精神融合した二人で一組のプレイヤー。臓器を賭けた戦いは壮絶だった。


二〇二一年一月二日 「北斎の富嶽二十四景」


 6作目は、ロジャー・ゼラズニイの「北斎の富嶽二十四景」ゼラズニイは、ぜんぶ読んでたと思っていたが、この作品は読んでなかった。女性が主人公で、北斎の版画を手に富士山をめぐる旅をしている。もと夫であった男がコンピューターのなかから女に呼びかける。いっしょにならないかと。女は拒絶する。

 7作目は、ハワード・ウォルドロップの「みっともないニワトリ」絶滅した鳥ドードーの話。

 8作目は、ルーシャス・シェパードの「竜のグリオールに絵を描いた男」これで、この作品を読むのは3回目だ。新潮文庫の『ジャガー・ハンター』で一度目、竹書房文庫の『竜のグリオールに絵を描いた男』で二度目。巨大な竜の身体に絵を描くというアイデア。シェパードの本はぜんぶ読んだ。


二〇二一年一月三日 「マース・ホテルから生中継で」


 9作目は、アレン・M・スティールの「マース・ホテルから生中継で」火星で3人の人間が音楽を演奏していたのだが、それが地球で大ヒットしたのだった。3人は地球に戻ってきて、つぎの新しいアルバムをつくるがまったくうけなかった。火星で演奏していたことに意義があったということに気づく。

 10作目は、ジョージ・アレック・エフィンジャーの「シュレーディンガーの子猫」12歳の少女が未来の自分を見る。さまざまなありうる自分の未来をのぞく。路地で、自分を襲う少年がいるかと思えば、だれもいなかったりする。父親の短刀をもって少年を殺す自分もいれば、いなかったりする。

 上巻さいごに収められているエッセイ、エレン・ダトロウの「回想のサイバーパンク」タイトル通りのエッセイである。


二〇二一年一月四日 「胎動」


 きょうから寝るまえの読書は、『80年代SF傑作選』下巻だ。質もヴォリュームもある上巻だった。下巻も質もヴォリュームもありそうな作家が目次に載っている。楽しみだ。 https://pic.twitter.com/2KSPZEguRw

 下巻の1作目は、マイクル・ビショップの「胎動」目が覚めると、異国にいた。数多くの人々が、同じ目に遭う。元の国に戻ろうとする者たちもいれば、異国に定住しようとする者もいる。主人公は後者。


二〇二一年一月五日 「祈り」


 2作目は、ジョアンナ・ラスの「祈り」ヴァイキングが修道院を襲った。修道院長の女性はそれに対抗して策を労した。修道院長は人間ではなかった。復讐は果たされた。重たい作品だった。


二〇二一年一月六日 「日知庵」


 日知庵から帰ってきた。きょうもヨッパである。食べることも飲むことも大好き。


二〇二一年一月七日 「ウルフェン」


 ストリーパーの『ウルフェン』が、いま Amazon で、いくらくらいするのか見たら、2980円が底値だった。ちょっと高くないかな。1000円代でいい価格だと思うんだけど。作品自体は、おもしろかったのだけれど。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABNV%E2%80%95%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E9%A0%86%E5%AD%90/dp/4150404542/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3&qid=1609947054&s=books&sr=1-1

 シルヴァーバーグの『夜の翼』って、傑作だと思うんだけれど、いま Amazon で、1円が底値だ。1円で傑作が買えるのだ。なんだかなあの世の中である。

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E7%BF%BC-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-SF-250-%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0/dp/4150102503/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%A4%9C%E3%81%AE%E7%BF%BC&qid=1609950827&s=books&sr=1-1

 ムアコックの『この人を見よ』も、Amazon での底値が1円だった。どうかしてると思う。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%88-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-SF-444-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4150104441


 SF短篇傑作集『空は船でいっぱい』が、いま Amazon でいくらくらいするのか見てみたら、底値が512円だった。中古本は、これくらいの値段がいいと思うんだけれど。

https://www.amazon.co.jp/%E7%A9%BA%E3%81%AF%E8%88%B9%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84%E2%80%95SF%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%882-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%BB%96/dp/4150104034/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E7%A9%BA%E3%81%AF%E8%88%B9%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%84&qid=1609952003&s=books&sr=1-1


二〇二一年一月八日 「間諜」


 3作目は、ブルース・スターリンの「間諜」マヤにスパイとして送られたスパイが洗脳にあって、本来の自己を取り戻す。

 4作目は、ルーディー・ラッカー&マーク・レイドローの「確率パイプライン」サーファーの話に、原発の爆発がからむ。SFとは思えない作品だった。

 5作目は、ジェイムズ・ブレイロックの「ペイパー・ドラゴン」竜を造ろうとする者を第三者的視点から描いたもの。竜は造れなかったもようである。


二〇二一年一月九日 「血をわけた子供」


 6作目は、オクテイヴィア・バトラーの「血をわけた子供」共生関係にある生物とのあいだのやりとり。人間はその生物の卵を食べることで寿命が延びる。その生物は自分の卵を人間の身体に産み付ける。

 7作目は、ローレンス・ワット=エヴァンズの「ぼくがハリーズ・バーガー・ショップをやめたいきさつ」異星人たちがやってくるバーガー・ショップに勤めていた青年が、仕事をやめた話。異星に行くことは選ばず、この世界で、知らない世界に行くことにするというわけ。


二〇二一年一月十日 「鏖戦」


 8作目は、グレッグ・ベアの「鏖戦」はるかな未来の人類と異星人との戦争の物語。この作品は、ベアの作品のなかでも、とくに難解な作品であった。ベアの長篇などは、楽しめる作品がいっぱいあるのだけれど、この作品は評価が高いので一文字も抜かさず読んだのだが、よさがわからなかった。

『機械仕掛けの神』が、いま Amazon で、いくらくらいするのか見てみたら、4800円が底値だった。1500円くらいだと思っていたのだが、意外に高いのに、びっくり。ブラウンのミッキー・マウスもののせいだろうか。「星ねずみ」の続篇が読めるのは、これだけだから。

https://www.amazon.co.jp/%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E4%BB%95%E6%8E%9B%E3%81%91%E3%81%AE%E7%A5%9E%E2%80%95%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE50%E5%B9%B4%E4%BB%A3SF%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8-%E3%82%BD%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%9E%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%B3/dp/425762003X/ref=sr_1_17?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%B5%B7%E5%A4%96%EF%BC%B3%EF%BC%A6%E5%82%91%E4%BD%9C%E9%81%B8&qid=1610222848&s=books&sr=1-17


二〇二一年一月十一日 「帝国の夢」


 9作目は、イアン・マクドナルドの「帝国の夢」白血病にかかった少年を治療したのだが、完治したにもかかわらず、少年は目覚めない。少年は夢のなかで、宇宙船を使って、敵をやっつけている。

 さいごに収められたエッセイ、オースン・スコット・カードの「私的80年代SF論」幾人かの作家を採り上げて、エッセイを書いたもの。あまり参考にはならなかった。


二〇二一年一月十二日 「『90年代SF傑作選』上巻」


 きょうから寝るまえの読書は、『90年代SF傑作選』上巻だ。短篇を読むのに、ちょっと飽きてきた。けれど、これの下巻まで読み終わったときに、考えよう。そういえば、シルヴァーバーグのもの、ぜんぶ集めたんだっけ。楽しみ。
https://pic.twitter.com/0opo5c8pm0


二〇二一年一月十三日 「サモリオンとジェリービーンズ」


 1作目は、ニール・スティーーヴンスンの「サモリオンとジェリービーンズ」仮想通貨のこと。興味がない分野なので、読んでいても楽しくはなかった。しっかり書けてるとは思ったけれど。


二〇二一年一月十四日 「コロンビヤード」


 2作目は、スティーヴン・バクスターの「コロンビヤード」ヴェルヌの小説のように砲弾で月や火星に到達することができたパラレルワールドもの、とも思える。主人公がウェルズだとさいごに明かされるのもおもしろかった。


二〇二一年一月十五日 「エウロパのスパイ」


 3作目は、アレステア・レナルズの「エウロパのスパイ」SFらしいSF。鰓をつけられ、海生生物に改造されたスパイの物語。


二〇二一年一月十六日 「フラッシュバック」


 4作目は、ダン・シモンズの「フラッシュバック」封を切って嗅げば、数十分から一時間ほどの過去が完璧に思い出されるクスリがはやっている近未来のアメリカでの話。さいこうにクールなフラッシュバックは、殺人の光景だということで、少年は実行しようとする。それを阻止しようとする祖父。結果は……


二〇二一年一月十七日 「魂はみずからの社会を選ぶ」


 5作目は、コニー・ウィリスの「魂はみずからの社会を選ぶ」エミリー・ディキンスンの詩が、ウェルズ描くところの火星人襲来を表わしているという想定のもとに書かれた評論形式のもの。着想はよいと思った。


二〇二一年一月十八日 「バーナス鉱山全景図」


 6作目は、ショーン・ウィリアムズの「バーナス鉱山全景図」双子の兄が失踪した鉱山を、兄の行方を探るために、自分も鉱山に降りていく弟の物語。異星人の残した機械。想像を絶する鉱山の大きさ。けっきょく、兄は見つからなかった。


二〇二一年一月十九日 「むちゃな値付けだ。」


 ロバート・シルヴァーバーグの本はすべて集めたと思っていたが、1冊、まだ買っていないものがあった。Amazon で売っているが、値段がすごいので買う気はない。読んだものはすべておもしろかったのだが、むちゃな値付けだ。

https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E3%81%AE%E7%94%9F%E5%AD%98%E8%80%85-SF%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-12-R%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0/dp/4265015123/ref=sr_1_59?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0&qid=1611068958&sr=8-59


二〇二一年一月二十日 「オルドヴァイ峡谷七景」


 7作目は、マイク・レズニックの「オルドヴァイ峡谷七景」人類が滅びて5000年と言われる地球で、異星人たちがフィールドワークをしている。人類自体は滅んだが、その末裔たる猿たちがいたが、そのことを知った一学者が、そのことを他の異星人に知らせることなく地球を後にする。


二〇二一年一月二十一日 「永遠に、とアヒルはいった」


 8作目は、ジョナサン・レセムの「永遠に、とアヒルはいった」電脳空間に招待された多数の人間のコピーたち。そこではパーティーが催されていた。コピーたちはアヒルになったり吸血鬼になったりとして楽しんでいた。そこで、この作品のタイトルがアヒルに口にされる。


二〇二一年一月二十二日 「わが家のサッカーボール」


 9作目は、イアン・R・マクラウドの「わが家のサッカーボール」なんにでも変身できる世界で、一家の母に起こった、ナマケモノに変身したまま、もとに戻らなくなってしまった話。母親が若いときに出産した赤ちゃんが、サッカーボールに変身したまま、もとに戻らなくなってしまったことが原因だった。

 10作目は、デイヴィッド・ブリンの「存在の系譜」極微ブラックホールを使って実験をして、宇宙の起源を調べている女性科学者が主人公。彼女は自分のクローンを妊娠していた。子どもを出産したと同時に、宇宙も進化をするものだと悟る話。


二〇二一年一月二十三日 「羊飼い衛星」


 11作目は、アレン・スティールの「羊飼い衛星」月面上で絵を描く老人と、その妻の物語。絵に没頭する夫。夫を愛しつつも、無視されるがごとき扱いに耐えかねた妻。夫に、わたしは地球に帰るわと告げる妻。別居することに同意する画家。

 上巻さいごに収められたエッセイは、ブルース・スターリングの「80年代サイバーパンク終結宣言」ぼくにとっては、サイバーパンクは、圧倒的に、ウィリアム・ギブスンだった。スターリンのこのエッセイは、スターリン、ギブスン、ラッカーなどによるサイバーパンクなるものの再確認であった。


二〇二一年一月二十四日 「『90年代SF傑作選』下巻」


 きょうから、寝るまえの読書は、『90年代SF傑作選』下巻だ。世評では、『80年代SF傑作選』のほうがよかったみたいだが、ぼくの感触は逆だ。下巻で、それが確かめられる。 https://pic.twitter.com/KE9p5LByx0

 レイ・ラッセルの『インキュバス』が、Amazon で、いまいくらくらいするのか見てみたら、5800円もしていた。おもしろい作品だけれど、5800円の価値はないと思う。古書の値付けには、ほんとに首をかしげることが多い。

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%90%E3%82%B9-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-NV%E2%80%95%E3%83%A2%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-448-%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB/dp/4150404488/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%90%E3%82%B9+%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB&qid=1611320555&sr=8-1…a

 マシスンの『激突!』が、いま Amazon で、6967円もする。ぼくは10年以上もまえだが、下鴨神社で催される古本市で、500円で買ったのだけれど、せいぜい1500円程度の価値しかない古書だと思う。やっぱり、首をかしげる値付けだ。

https://www.amazon.co.jp/%E6%BF%80%E7%AA%81-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-NV-37-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%B3/dp/4150400377/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1FAGMGMED2RGB&dchild=1&keywords=%E6%BF%80%E7%AA%81+%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF&qid=1611323263&s=books&sprefix=%E6%BF%80%E7%AA%81%2Cstripbooks%2C580&sr=1-1

@flawless_tears SF小説は、父親の影響で、小学校のときから海外SFや日本のSFに接していました。とくに、父親が海外SFに親しんでいたので、ぼくも海外SFに親しんでいます。文学や芸術は「驚き」をもたらせてくれるものだと思っています。SFは、まさに、「驚き」をもたらせてくれるものです。詩にも「驚き」を求めます。

@flawless_tears きょうもバイトで3時間、働きました。(ふだんは5、6時間です)いまコロナで、週に3日、バイトで生きています。年収100万円もないです。しかし、詩や小説とか音楽と巡り合って、ほんとうに幸せだなあと思います。関節の痛みとか齢によるものもありますが、がんばって生きたいと思っています。


二〇二一年一月二十五日 「死父」


 ドナルド・バーセルミの『死父』は、改行形式の小説で、ぼくには、長篇詩に思えたのだけれど、いま、Amazon では、3000円くらいで買える。元値が2000円だから、ちょっと高めの値付けだけれど、これは、買いだと思う。読む価値ありだと

https://www.amazon.co.jp/-/en/%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9F/dp/4087731154/ref=sr_1_8?qid=1657423395&refinements=p_27%3A%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9F&s=books&sr=1-8&text=%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%9F

 ぼくの詩集『The Wasteless Land.V』が、Amazon で、322円で売ってた。どなたか買ってやってください。日知庵を舞台にした長篇会話詩を収録しています。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4879958069/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_taft_p2_i3


二〇二一年一月二十七日 「デューン・シリーズ」


 いま、Amazon で、『デューン砂丘の大聖堂』1巻は2000円が底値だった。2巻は10933円が底値だった。3巻は3010円が底値だった。15年以上もまえに、付き合ってた青年が、「あっちゃん、もってへんかったやろ」と言って、ブックオフで、1冊105円で3巻とも買ってくれた。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%B3-%E7%A0%82%E4%B8%98%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82%E3%80%881%E3%80%89-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF-%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88/dp/4150106975/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E7%A0%82%E4%B8%98%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82&qid=1611465377&sr=8-2

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それで、『デューン』シリーズは、ぜんぶ持ってるんだけど、どれも哲学的な思弁が、おもしろくて、何度も読み直しているけれど、もっとも頻繁に読み直しているのは、もっとも哲学的な『砂漠の神皇帝』全3巻である。思弁がトートロジーになるところがよい。

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 それで、Amazon で、いま、『砂漠の神皇帝』の1巻が123円、2巻が4109円、3巻が833円が底値だった。めちゃくちゃな値付けだな。

ぼくの詩集、どなたか買ってくださったようです。ありがとうございました。

 ついでに、『砂漠の異端者』を見てみると、1巻が800円、2巻が3646円、3巻が4000円が底値だった。これまた、むちゃな値付けだな。

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『砂丘の子供たち』を見てみたら、表紙がぼくの持ってる加藤直之さんのと違って、石ノ森章太郎さんのものだけれど、1巻が1円、2巻が2198円、3巻が58円で、これまたむちゃくちゃな値付けだと思った。

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 ついでだから、『砂漠の救世主』も調べたら、これは790円で、まあ、ふつうの値付けかな。

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 これも、ぼくが持ってる加藤直之さんの表紙と違って、石ノ森章太郎さんのものだけれど。

ちなみに、ぼくがもっている『砂丘の子供たち』と『砂漠の救世主』は、これ。 https://pic.twitter.com/SgoTFbxXhj

月曜日に区役所に行って、休業支援金がもらえるかどうか相談しよう。

 邦訳された全作品を読んだけれど、いまぼくの本棚に1作もないSF作家というのもあって、その代表がJ・P・ホーガンなのだけれど、なんでかなあ。読むに値する作家なのだけれど、自分の本棚になくっても別にいいかなって作者。どれだけ作品がよくっても、本棚には残せないんだよね。作家としては悲しい。

 グレッグ・イーガンもたくさん読んだけれど、いま、ぼくの本棚には1作もない。テッド・チャンもだ。アン・レッキーも友人にあげた。バラードもコンプリートに集めた作家だったけれど、ぜんぶ友だちにあげた。バーミリオン・サンズの単行本だけ残して。文庫はあげた。『時の声』を買い直した。

そういえば、バチガルビも1冊も本棚にない。


二〇二一年一月二十八日 「白島真さんへ」


@RT36115795 さいご、残酷だったでしょう? ぼくなら、あんな最期を迎える勇気はありません。

@RT36115795 『殺戮のチェスゲーム』上中下全3巻もお勧めです。目に見えるようにして描く才能があると思います。ぼくは、お風呂場で読む用にと、晩年に読む用にと2セット買いました。お風呂場用のは、ブックオフで105円でそれぞれ買いました。晩年用のもたぶんブックオフでかなと思いますが記憶が不鮮明です。

 4作目は、エスター・M・フリーズナーの「誕生日」フェミニズムSFだ。子どもを堕胎した女性には、パソコンから、堕胎した子どもが見える。子どもは歳月とともに成長する。遺伝子の情報を入力してあるためだ。主人公の女性はレイプされたときの子どもと毎年、誕生日に(堕胎日に?)顔を合わせる。

@RT36115795 『殺戮のチェスゲーム』が、白島さんのおこころに触れることを祈っております。

今週は木曜日、金曜日、土曜日。

 5作目は、イアン・マクドナルドの「フローティング・ドッグズ」生体と非生体とかなる一グループがさまざまな敵をやっつけていきながら、ある地を目指して旅をする。ある地とは、戦略製造基地のことだ。天使の意志にしたがって、その地に辿り着く。話は簡単だが、描写が複雑だった。


二〇二一年一月二十九日 「標準ロウソク」


 6作目は、ジャック・マクデヴィッドの「標準ロウソク」天文学者とその妻とのラブロマンス。せつなくて、甘い。ただそれだけ。


二〇二一年一月三十日 「人間の血液に蠢く蛇──その実在に関する三つの聴聞会」


 7作目は、ジェイムズ・アラン・ガードナーの「人間の血液に蠢く蛇──その実在に関する三つの聴聞会」改変歴史SFだ。血液に蛇状のものがいる人間といない人間がいる。いると思っているほうはローマ・カトリックで、いないと思っているほうはそうではない。いつしか人間は両派に分かれてしまった。


二〇二一年一月三十一日 「ウルトラQのDVD」


 いま、日知庵から帰った。お持たせのお弁当を食べながら、久しぶりに、ウルトラQのDVDを見て寝ようと思う。「悪魔ッ子」「燃えろ栄光」「206便消滅す」「あけてくれ」「特典映像」。楽しみ。生きてて、ほんとうに、よかった。

 フリッツ・ライバーの『バケツ一杯の空気』が、いま Amazon でいくらくらいするか見たら、底値で32018円してた。信じられないくらいの価格だ。

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%84%E4%B8%80%E6%9D%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97-1980%E5%B9%B4-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AASF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC/dp/B000J8BMAU/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%90%E3%82%B1%E3%83%84%E4%B8%80%E6%9D%AF%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97&qid=1612096068&sr=8-1





自由詩 詩の日めくり 二〇二一年一月一日─三十一日 Copyright 田中宏輔 2022-07-11 00:01:21
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