はるな



熱のなかで
ほどけていくときに
みんな ひとつの 記憶でした

ひすい色の鳥
一切れの歌声
水の運動

ほんのわずかの 知っていること をとおして
世界をみようとするとき
立ちくらみ たおれようとする体に熱を込め
その熱が
だんだんと ほどけていくとき
だれも この世の 記憶でした



自由詩Copyright はるな 2022-06-29 16:48:34
notebook Home 戻る