足を洗う
ひだかたけし
荒涼とした
この地に独り立ち
おまえの傷ついた足を洗う
地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く
冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の闇
おまえは微笑む
いつまでも微笑んでいる
そこだけ青く澄み渡っていくように
おまえの傷ついた足を洗う
ひたすらに洗う
荒涼としたこの地に独り立ち
夢見る心を遠く離れ
不安を自らの友として
メランコリーに達して
自由詩
足を洗う
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ひだかたけし
2022-06-12 19:10:53
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