壺
凪目
あとのことをあとで考える
寝室でハミングをする
パイのことを思い出していた
皮が厚くて温かいミートパイ
雨上がりの曇った空気は気持ちがいい
なにも考えないほうがいいのに考える
今までも震えていて蓋がしてあっただけ
全部どうでもいい
このままさぼってどっか行こう
試行回数少ないだけか
乳
泥
青
生
セロテープ切れたかも
音楽は繰り返し共振できる臨死体験だと思った
言わなくていいことしか言わない
ダンボール・ペットボトル木曜夕方に出す
平素より大変お世話になっております
皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしでしょうか
コロッケ揚げるのうまくなった
独り言に相槌を打つ
チェス盤の上で迷子になった
ニャー
役がない
ゾンビとハグしよう
部屋に洪水が来る想像をする
すごく暑い日にだけ行ける街があって夏が来るたびに無人の住宅街を歩き回る
ハイビスカスと陽炎
隙間を探している
今ある記憶しかない
いっぱい怒られる
読めずに飛ばされた文字だけでできた国
電気を消して湯船に浸かると暗くて熱いのでおもしろいです
餌を与えないでください
高温多湿を避けて冷暗所で保管してください
いろんな朝が来ていろんな夜になっていく
雲が千切れてまた広がる
一瞬も同じじゃない
ジュースにはまってる
ルールを知らない遊びばかり
本当を知っているから嘘がわかる
悪意と劣情を吸って育った赤ん坊の主食は人の魂
音楽と人間の見分け方
鎧を着込むときの重たくて冷たい感触
弔問客
息吸って
ゆっくりね
裸足で階段を降りていくと暗やみに小さな花畑がある
工夫することを自分に許している
ピロシキ食べたことないと思ってたら名前を知らなかっただけで食べたことあった
紙を触りすぎて指紋が消えた
体験するまでこの機能の実在を存じ上げませんでした
これ以上ないくらい嫌われたほうがこれ以下がないとわかって安心する
屁理屈の花束
人を恐れない鳥を恐れる人
地面だと思っていたものが空だったと気づいた
世界は転覆している