春を歩く
秋葉竹



散る花が
海辺の風に舞わされて
クルクル回って君の髪まで


真剣に
願ってるんだ春風に
乗って想いよ、君に伝われ


虹をみた
高速道路で泣きながら
笑ってしまった、時間よ止まれ


ほろほろと
落ちる花びら真夜中に
泣かないための練習をして


街に吹く
乾いた風に眼を開けて
ブレずに生きさせてくれと祈る


髪を切り
心をどこかに置き忘れ
古い歌から逃げたい休日



守りたい
誇りが暮らしに消されても
間違うわけないふたりの秘密を



辛いとき
信じた君を想うんだ
それで心が立ち直るんだ














短歌 春を歩く Copyright 秋葉竹 2022-05-20 07:05:40
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