みなとのみえる部屋から
秋葉竹




愛して欲しいっていったらダメな時
愛したく無いって言いたい夜の世界

僕はいつものみなとのみえる部屋から
昼間にみた白いカモメと
銀髪の人魚を思い返しながら
夜が照れながら笑っているのをみていた

あしたは
しあわせになれるのだろうか

そんな夢の問いかけが届く
星空をみあげながら
さりげなく生きる方法を知りたかったんだ

ただ
知りたかったんだ

どの海のオレンジの朝日を眺めたら
しあわせになれるのだろう
そのしあわせはスマホなんかに
写らないんだ
やわらかいあたたかい目にしか
みえないんだ

だから僕にはみえないんだ

あるいは
みえないあかるい夢の世界よりも
キラキラ輝いていると
いうのなら
この世界を僕は生きていてもいいのだろうか

愛して欲しいっていったらダメな時の
愛したく無いって言いたい夜の世界でも

僕は生きることを選んでもいいのだろうか














自由詩 みなとのみえる部屋から Copyright 秋葉竹 2022-05-09 23:07:55
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