お鮨の日
soft_machine

ゆんべあれだけ喰って
あるしこ呑んだはずなのに
友人を載せたばかりに秤の針は
奇跡的な数値を目盛る

数字じゃないんだ、人体は
神秘なんだよぉ
奇っ怪な唄が風呂桶を揺るがす
窓なんかひび割れ

あばれる幻燈 甘く引く刃月
じゃん拳ぽん あと出し勝負を
懐かしむ赤門 お鮨の日

ところどころ長命、閉店板も嘆息
排水にみお曳くサジタリアス
鈍くまかれる灰いろの束



自由詩 お鮨の日 Copyright soft_machine 2022-05-08 16:54:03
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