メタモルフォーゼ
ミナト 螢

琥珀のヘアオイル
半分くらい減って
夕陽が沈みそうな
海だと思った

飛び込まなくても
きっと滑るから
明日は
這い上がれない

隣の台所
天ぷら油が足りなくて
琥珀を数滴
垂らしたら

夕陽がパチパチ
着替えています

今夜のかき揚げ
良い匂いだ


自由詩 メタモルフォーゼ Copyright ミナト 螢 2022-05-04 19:54:05
notebook Home