かつてのうちに はなをくさらす みは
あらい

かつてのうちに はなをくさらす みは
     たがえたよるに、ひとしく かぞえる
  どなたさまも 草る程 ありうるように   
        ゆらめきだす、洒落た環状を巡る。
     仔猫もない アスファルトが塗(まみ)えると
            ばらばらな夢をみた、白線の内側に或る
わたしとおかれたか どうか
   かすめとられたが どうか
     ゆうけいは へいたんに、
                幽径はそのものでしかなかった
                ただ彼方が迎え入れるところに
                今が供えられるだけ、私として。


自由詩 かつてのうちに はなをくさらす みは Copyright あらい 2022-05-01 18:00:34
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