連合軍の反撃(一)
朧月夜
そのころ、アースランテの国内では、民兵たちが
正規兵として招集されていた。その数、約二万五千。
ハッジズ・ア・ラ・ガランデはゆっくりと息を吐く。
「これで、ファシブルからの軍勢は足を止められるだろう」
「問題は、ラゴスと今後どのように戦うかだ……」
ラゴス・クールラント連合軍が退却を始めた、
という一報は、すでに早馬によって報されていた。
「ラゴス全土を落とすべきか、それとも……」
そこへ幽冥界グリンディアのデーモン、ラーディガンの声が響いた。
「お前は征服するのだ。殺戮するのだ。後退はあってはならない」
「ラーディガンよ、余は血を求めているわけではない」
ヒスフェル聖国の宣戦布告状が届いたのは、その直後だった。
「これは、まずい事態だ。そうではないか?」
ハッジズは侍従長である、ドラガス・リンディアに問うた。
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クールラントの詩