KID A
ひだかたけし
憂鬱な地平線を目指し
私たちは恐怖から手を繋ぐ
此処には居ない誰かのために
遠く響き渡る砲弾の陰で
如何に完全に消えるかを考え
冷え冷えと目醒めていく
居着く場所は何処にも無い
ただお気楽なメロディが凋落して
居着く場所は何処にも無い
ただニュースキャスターの百面相が割れて
叫んで
裂けて
叫んで
朝を告げる鐘が鳴る
(新たに目覚める幼子の顔)
叫んで
裂けて
叫んで
朝を告げる鐘が鳴る
(新たに目覚める幼子の声)
満載された色とりどりの自由に
むせかえり溺れ肥満する私たち、
然るべき場所にすべてが収まるとき
再び憂鬱な地平線を目指し
恐怖から手を繋ぐ
此処には居ない誰かのために
遠く響き渡る砲弾の陰で
如何に完全に消えるかを考え
冷え冷えと目醒めて