夜目の灯
あらい
道端の石ころ一つ拾うにも飽和した農地
横から支える紺碧の空
いつか春の残り香、この光は眩しくて
愛してる
一緒にいて
魂を投げ出して
壮大な歴史絵巻はボロボロの無風帯
かけがえのない、絆、なんと黒い
嫌になるほど熱い
目を通して微かに病巣を隠す、サインズだ
夢見る子守唄を胸に風下に佇む風車は
時にその鍵を見せる
(ここにいてもいいんだ)
永遠をなぞるように道を描いている移設された東光は
とても暖かく
あまりに冷たく
とうに暗いので
泣きそうな歯がゆさが全身を凝視している
砂に埋めたラブレターが
私の首を絞めて死んでしまうのだろうか。
それとも赤い靴ひとつで餓死してしまうのだろうか
いまは大きな拍手に包まれて、
私は、
笑顔で「よろしくて。」と強請った。