病熱
凪目

ぼくはもうこれ以上増幅したくない
圧迫されていく
溶けた熱い液状の飴にからめとられてその形のまま
熱いまま固まる

ねじくれたろうぼくの
くろく
ごつごつとした
からだからのびる
ねが
ちちゅうふかく
たましいをすった
あまくにごったほっさに
ちっそくする
あわゆきのなかをもがいて
びょうきのようにばくはつする
これは
かんしょうようじゃない
ぼくはくさりおちたはながらの
においにまでたかるはむし


ぼくは桜が患ってるのと同じ病気に感染してる
死んでしまいたい


自由詩 病熱 Copyright 凪目 2022-04-04 01:03:38
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