月のてらす君の泣き声
秋葉竹




その泣き声に驚いて、振り返ると
君はその夜も眠りながら泣いていた

生きることが辛い正しさが
瞳のはしから耐えきれず
冷たい透明な水になって
ひとすじツーって流れてしまったんだね

紅を落とした唇が、吐息といっしょに漏らすのは
しあわせという嘘をついてしまった薄い笑い

それで、自分が嘘つきだから、
いつでも、謝って、眠りながら、泣いている

うまれてこなければよかったんだなんて
死んでも言っちゃいけないえいえんの約束
生きつづけることに
溺れてしまったという
月の声なんて聴こえない夜だから
(愛)、君に触れてしまっても、よい?











自由詩 月のてらす君の泣き声 Copyright 秋葉竹 2022-03-30 20:54:03
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